1 法人設立の趣旨
『市民自ら企画し、市民、行政、企業者の協働により、まちづくりの具現化を目指す』を基本理念に「伊東市まちづくり懇話会」は1999年11月に設立されました。以来、<今まさに地域が豊かになる仕組みが必要不可欠>との認識のもと、我々が目指す将来都市像について意見収集を行い、それを集約し6専門部会を設け活動してきました。
地方分権時代の到来と、社会構造の変革などにより、社会が大きく変わろうとしていると今日、社会環境の変化・生活スタイルの多様化・高齢化等と共に中心市街地の空洞化など、伊東市も激しい情勢の変化に直面しています。各地で同じような悩みを抱える市町村が増え、行政主導の従来の市政運営のみでなく、市民参加のまちづくりが叫ばれています。
<市民本位のまちづくり>の具現化を目標に、市民・行政・企業が有機的に結びついた地域社会を構築するため、広く市民・市民団体に参加を呼びかけ、新たなパートナーシップ作りをする必要があります。「伊東市まちづくり懇話会」では、実行力のある団体として、新しいまちづくりの推進母体となり、パートナーシップの一翼を担える組織体制の強化が必要であると考えると共に、市民の信用と信頼を得、継続的・発展的な活動組織を確立するためには、特定非営利活動法人として認証を受け、永続的事業に取り組む事が有意義であると判断しました。
豊かな自然環境と伝統ある歴史・文化を尊び、健康で、賑わいと活気あふれる地域社会の再生に向け寄与することを目的とします。
2.申請に至るまでの経過
全国総観光地化や社会情勢の変化・ニーズの多様化等により、国際温泉観光都市伊東も旅館、ホテルの倒産や廃業が相つぎ低迷が続いています。また大型店舗の郊外展開により中心市街地の寂れようは著しく、過疎化も進んでいます。1999年9月<市民総参加のまちづくりを目指そう>と17名の有志によって設立準備会を発足し、同年11月11日63名の会員の参加を得て「伊東市まちづくり懇話会」が設立されました。
現在
市民・行政・企業とのパートナーシップによる「まちづくり」
街に賑わいと活気を呼び起こす「まちづくり」
豊かな自然と伝統ある歴史・文化を生かした「まちづくり」
人材育成と心のレベルアップによる「まちづくり」
医療・福祉・スポーツの充実で健康作りによる「まちづくり」
交通環境の改善による「まちづくり」
上記6項目の「まちづくり」指針のもと夫々の専門部会を設け、各部会毎に意見集約と実行プランの作成にあたって来ました。
「伊東駅周辺整備計画策定委員会」への協力(委員4名及びオブザーバーの参加)、「第3次伊東市総合計画基本構想」・「第7次伊東市総合計画実施計画」への審議委員3名の参加、野間文化財団所有「野間別荘」の一般見学会の実施。廃業した旅館「東海館」の活用を考える市民会議の実施と運営に向けての検討、歴史と自然を探訪し新しい散策路の開発と健康保養等に生かすためのタウンウォッチングを4回実施、また隔月に開くまちづくり勉強会と、NPO活動についての渡辺豊博氏の講演会、また「火山がつくった伊東の大地 火山の恵みをいかにまちづくりに生かすか」をテーマに小山真人先生の講演会実施などを行なってきました。
これらの活動を通し本会への認識も深まり、市民・行政・企業との連携も進み始めています。しかしまだまだ役所依存の体質や、歴史遺産の保護・自然環境の保全等への認識不足と無理解が改善されるところには遠く及びません。三者の意識改革とやる気を奮起し、長期的見通しのもとに事業を推進して行くためには、任意的ボランティア集団では限界があり、永続的な発展は望めません。社会的信用と、継続的な組織を確立する事が急務となってきました。
そこで「伊東市まちづくり懇話会」は、市民及び他のまちづくり活動団体にも参加を呼びかけ、特定非営利活動法人「まちこん伊東」を設立し、意欲ある専門家を募ると共に、組織基盤の確立をはかり、法人として行政や企業からの事業委託、資金確保を行い、社会的に認知された<自立したまちづくり市民会社>として新たな出発を目指します。
今後まちづくりの実践を通し、次代の人材育成、歴史・文化の啓蒙、環境保全、地域安全、街の賑わい、健康保養、新たな雇用機会の創出等、社会に貢献する活動を行い、健全なまちづくりを推進する市民活動団体に組織強化を進めてまいります。
平成13年3月27日 特定非営利活動法人 まちこん
伊東 設立代表者
住 所
伊東市和田2丁目1番13号 氏 名 上 山 育 子
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